明日、営業致します。
誠に勝手ながら今週は木曜日を定休日とさせていただきます。
脱ボールベアリング
昨日に引き続きリアのサポートネタです。アルマイトも完了し仮組。作り手の自己満かもしれませんが拘りポイントを・・・
リアブレーキのマウント方式には、「リジット」と「フローティング」の二種類があります。(※トルクロッド有=フローティング。トルクロッドレス=リジット。と勘違いされている方も多いですが、それは間違いです)
そのあたりの詳しい説明は、後日気が向いたときに・・・
基本的にリジット仕様はキャリパーサポートにベアリング等を入れる必要はありません。が、カワサキ車両に多く採用されているエキセントリックカラー方式のスイングアームを使用する場合は、リジット仕様でもサポートにベアリング等を入れる必要があります。
アフターパーツとして販売されリアキャリパーサポートに多く採用されているのはボールベアリングです。よく見かけますよね??ハッキリと申し上げますが、リアのキャリパーサポートにボールベアリングは不向きです。
本来はニードルベアリングや、ブッシュで受け止めるべき荷重です。ボールベアリング入りのサポート・・・純正で見かけないですよね??
という事で、脱ボールベアリング仕様で製作(ブッシュ、オイルシール、他車種サポートカラー流用)
一応補足しておきますが、リプレイス品の多くはボールベアリングを使用して販売されていますが、ニードルベアリングやブッシュ仕様で製作した場合、材料の厚みはザックリと三倍以上になります。材料費、加工費も当然上がりますので、製品価格にも反映されます。
構造的に優れた製品でも相場より高額な商品は売れにくい、しかもユーザーが構造的なメリットを理解していなければ尚更、売れない。そんな事情もあるのでは??と思っています。
取り付けイメージはこんな感じです。
チェーン調整 前方
チェーン調整 後方
オーナーのご要望でキャリパー取り付け位置は前寄りで製作しています。
先駆け
当社のオープン 2011年4月からお付き合いさせていただいているS様の車両。
上の画像は、2009年雑誌掲載時の記事を拝借。独特のカラーリングが時代を感じますね・・・
ここ数年、ZやGPZなどの旧車へのインジェクション化を行うョップ、個人の方々が多くなってきましたが、この車両は99年にインジェクション化を果たし、今までノントラブルで走行していた強者。当時の市販車でもインジェクション搭載車は少数。インターネットも今ほど普及していませんので、かなり大変な作業だったろうなと、感心いたします。
しかし、製作から既に15年以上経過し、気になる点もチラホラ出てきたので、アップグレードを・・・とのご依頼で作業開始です。
まず現状確認の為、スロットルボディ取り外し色々と測定、検証・・・オーナーとご相談。
現状のスロットルボディは、
吸入側47.5㎜。
ヘッド側40㎜。
GSX-R750 インジェクション採用当初のスロットルボディだと思います。
スロットルボディのピッチ変更に合わせデリバリーパイプもカット、溶接でピッチ変更されています。
こちらもGSX-R750だと思いますが、インテークパイプを加工し、GPZ1100ヘッドに接続可能なアダプターに変更されています。
こちらが装着されていた状態。オーナーとご相談の結果、
①過大気味のスロットルボアの適正化
②スロットルワイヤーをサイドリンクからセンターリンクへ変更
③インジェクターの噴射方向の変更
etc・・・
をメインにインジェクションシステムのアップグレードを進めていきます。
久々にブログ書いたら疲れたので続きは次回・・・