唯一無二
少々オーバーな表現かもしれませんが・・・、コンセプトは唯一無二。他の車両と被らない、自分仕様ってこと…。
同じような仕様の多いGPZ900R。一見すると外装のカラーリングだけ違うのかな??とも思える車両が多いですね。
この車両も乗り始めて16年以上経過し、エンジン換装、足回り変更などなど、よく見るGPZ900Rとして完成されていましたが、GPZ1100エンジンも走行距離が5万キロを超え少々グズり出したのを期に、車体を含めたリフレッシュをご依頼頂きました。
GPZ1100エンジンはストリート使用では十分なパワーがあるので、当店オリジナルピストンの組み込み、ポート修正程度にとどめた仕様。そのほか消耗品の交換、各部バランス取りをキッチリ行い組み立て。塗装は「GUN-KOTE」
マフラーとキャブレターは以前から使用していたモノを再利用。
オーナーと自分の拘りポイントにもなったラジエターは現行SSからの流用。レーシーな雰囲気を狙いホースとの接続部を叩き出しで製作。
ラジエター塗装も「GUN-KOTE」
サーモスタットをマウントする水廻りの配管は、整備性と見た目のインパクトを求め一から製作。
フロントは以前から使用している10年物のオーリンズ正立フォーク。そろそろ新型に・・・。
marchesini M7RS Genesi.
brembo M50.
ピストン径30×4 スペックだけで見ると決して能力の高いキャリパーではありませんが、さすが最新といった感じ。ストリートでは十二分な効きとコントロール性があります。
ドカPanigale 、カワサキH2,ZX14R(ハイグレードモデル)などに純正採用されているキャリパーですので、ダストシールも当然装備。100㎜ピッチのコンパクトボディもgood
brembo T-Drive.310㎜
各メーカー共にハイスペックモデルのディスクはフローティングピンを使用しないこの形状が主流ですね。
ディスク径は時代の流れとともに300⇒310⇒320と大径化していったものの、最近はブレーキキャリパー性能の向上に伴い、300、310㎜が主流です。
何が正解ってことはありませんが、求めている性能にあったものをチョイスしてください。セッティングパーツです。
ホイールの重量を気にする人は多いですが、ディスクの重量を気にする人は少ないです。重量を考慮する場合はホイールとディスクセットで考えるべきべきです。
320㎜の大径ディスクの見た目が好きだって方は別ですが、軽量な小径ディスクと組み合わせて十分な制動力を発揮できるキャリパーで組み合わせた方がメリットがあります。
リア廻りは10年物のウイリースイングアームをウェットブラスト処理で再利用。リアはブレーキはコントロール性重視で230㎜ディスクにカニキャリパー。サポートはKEINZ。
ブレーキホースはF/R共にHEL。
チェーンは525ZVXグリーン。数年前に販売された限定商品。
チェーンスライダーは拘りの凸型。純正で多く採用されているこの形状、ドライブチェーンの「プレートを引きずる」のではなく、「ローラーを転がす」。当然転がした方がフリクションも少なく、ドライブチェーンのシールも傷めないのでお勧め。
当店でスイングアーム交換をご依頼いただいた場合は、オーナーとご相談のうえ、別途部品代は必要になりますがご希望の方には採用しています。
スプロケットカバーは作り手の自己満足。お任せですので好きなようにやらせて頂きました。
ハンドルはセパレートタイプ。メーターは純正ベースにスピード、タコはスタックを組み込み。
ペイントは最近珍しいギラギラのド派手仕様。
ひとまず完成ですが、スイングアーム、マフラー等まだまだ手を入れたい箇所がありますので、続きはまた次回への宿題。とりあえず75パーセント完成。
「GUN-KOTE」はリアライズで施工