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脱ボールベアリング

昨日に引き続きリアのサポートネタです。アルマイトも完了し仮組。作り手の自己満かもしれませんが拘りポイントを・・・

 

 

リアブレーキのマウント方式には、「リジット」と「フローティング」の二種類があります。(※トルクロッド有=フローティング。トルクロッドレス=リジット。と勘違いされている方も多いですが、それは間違いです)

そのあたりの詳しい説明は、後日気が向いたときに・・・

基本的にリジット仕様はキャリパーサポートにベアリング等を入れる必要はありません。が、カワサキ車両に多く採用されているエキセントリックカラー方式のスイングアームを使用する場合は、リジット仕様でもサポートにベアリング等を入れる必要があります。

 

アフターパーツとして販売されリアキャリパーサポートに多く採用されているのはボールベアリングです。よく見かけますよね??ハッキリと申し上げますが、リアのキャリパーサポートにボールベアリングは不向きです。

 

本来はニードルベアリングや、ブッシュで受け止めるべき荷重です。ボールベアリング入りのサポート・・・純正で見かけないですよね??

 

IMG_3172.jpg

という事で、脱ボールベアリング仕様で製作(ブッシュ、オイルシール、他車種サポートカラー流用)

 

 

一応補足しておきますが、リプレイス品の多くはボールベアリングを使用して販売されていますが、ニードルベアリングやブッシュ仕様で製作した場合、材料の厚みはザックリと三倍以上になります。材料費、加工費も当然上がりますので、製品価格にも反映されます。

構造的に優れた製品でも相場より高額な商品は売れにくい、しかもユーザーが構造的なメリットを理解していなければ尚更、売れない。そんな事情もあるのでは??と思っています。

 

 

 

取り付けイメージはこんな感じです。

IMG_3173.jpg

チェーン調整 前方

IMG_3174.jpg

チェーン調整 後方

オーナーのご要望でキャリパー取り付け位置は前寄りで製作しています。

IMG_3175.jpg

 

 

 

 

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