972
以前、当ブログにてSOHC製 忍者用75㎜(972cc)ピストンの受注受付を致しました。
https://sanctuary-ability.jp/blog/2013/10/post_156.html
計4台分の受注を受け付けまして、組み込み1台目、近々納車のGPZ900R。
走行距離20000キロ、まだまだ元気なエンジンでしたが、思い切って972仕様へ。今回は腰上のみO/Hで対応で対応。バルブ周りもリフレッシュ、少々塗装剥がれがあった腰上パーツはリアライズのガンコートで化粧直し。
冷却系もノーマルからナイトロへバージョンアップ。
左 純正72,5㎜
右 SOHC75㎜
純正 裏側
SOHC製 裏側
スカートも純正と比較し短く。
その差、約12ミリ
ピンもショートに。
ピストン単体の重量比較は
純正 214g(中古の為、カーボン付着あり)
SOHC 185g
ピストン、ピストンリング、クリップ、ピンを含んだAssy状態での重量は
純正 292g
SOHC 265g (※重量は小数点以下切り捨てで表記しています)
と一気筒あたり27gの軽量化となっています。ピストンの重量合わせ等を経験したことのある方なら、27gの軽量化がどれだけ大変なことかご存知でしょう・・・。1g削り落とすのもかなりシンドイ作業ですからね。
軽量ピストンによる鋭いレスポンス、トップエンドでの伸びはSOHCピストンの最大の特徴です。他にも色々とノウハウの詰まったピストンですが、他の特徴はまた気が向いたときにブログでご紹介いたします。
スカートが短くなっている為、耐久性の面で不安をお持ちのユーザー様もいるかと思いますので、念のため・・・
ピストンのスカート部が長いピストンとスカートが短いピストンを同一条件で比較した場合、スカートが長い方がピストンの首振りを抑える事が可能で耐久性が高くなります。では、今回製作したSOHC製のピストンが耐久性が低いのか・・・
答えはNO!です。
スカートの秘密もまた、気が向いたときに・・・