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点検・整備

ブログネタとしては、高価な部品をド~ンとつけている方が、反響があったりするのですが、地味ですがオートバイの基本は整備ですので~。整備ネタで。

 

 

先日、三重県のN様からお預りいたしました、GPZ900R A10。

車輌購入後シッカリとしたメンテナンスを行っていないという事で、各部を点検後、オーナー様とご相談にて整備内容を決定し作業に入ります。

 

プラグホール部分から激しくオイルが噴き出すという事ですので、まず分解。

A10 ①.jpg

インテークも

A10 ②.jpg

エキゾーストもお約束のカムかじり発生。カムは今後エンジンO/Hを予定しておりますので、今回はそのままで、クリアランス調整のみ行います。

激しいオイル漏れの原因は・・・

A10 ③.jpg

こちら。ブローバイホース。途中で細いホースに変更されています。

忍者のプラグホール部分はオイルライン等はないので、通常オイル漏れがあっても勢いよく漏れるようなことはほぼありません。細いブローバイホースによって抜けきらないブローバイガスと共に噴き出したのでしょう。

エンジンのコンディションが悪くなるとブローバイガスの量も多くなります。エンジンの状態が良好でブローバイガスの排出量が少なければ、同径のブローバイホースを使用しても漏れないかもしれません。

ですが、無理に細くする必要はありませんので、ご注意ください。

(Z系の車両でも、ブローバイガスの排出が悪い場合、カムプラグが吹っ飛びます)

 

A10  ④.jpg

エンジンマウントシャフトもナット部分から破断しております。

 

A10 ⑤.jpg

A10 ⑥.jpg

リアサスペンションとスイングアームの干渉。車高調整KIT等で大きくリアの車高を上げると干渉しやすい箇所です。

 

 

A10 ⑦.jpg

リザーバータンクからのクーラント漏れ。タンクのネジ部にビニールテープがグルグル巻きに・・・

過去にシールテープを巻いている車輌を何台も見てきましたが、

A10 ⑧.jpg

キャップに付いているガスケットを交換すれば漏れはおさまります。いくらもしませんのでスマートに対処してほしいですね。

 

お約束のNINJAあるあるテンコ盛り状態でございました。キッチリ整備してリフレッシュしましょう。

 

 

A10モデルでも既に販売から20年以上が経過しています。メーカー純正部品もいつまで出るか分かりません。先を見越した計画的な整備を行いましょう。

 

中古車情報 ZRX1100

以前ブログで整備状況をお伝えしましたが、そろそろ整備も完了となります。

税込 乗り出し価格¥600,000-(車検2年付)

で販売いたします。

今週中に画像もアップできると思います。

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